3月 全校朝会
みなさん おはようございます。
いよいよ3月となりました。ついこの前、お正月だった気がしていましたが、気が付くともうすでに1月2月が終わって3月となってしまいました。3月は年度のまとめの月です。1年間のまとめをしっかりしてほしいと思います。
さて、今日は、日本語のすばらしさ についてお話をしてみたいと思います。特に日本に古くからある色を表すことばです。
みなさんは、「とき色」ってきいたことがありますか。どんな色だか、イメージがわきますか。
正解は、やや紫に近い淡いピンク。絶滅が心配されている新潟県佐渡カ島に生息する鳥『トキ』の羽の色からきているといわれています。江戸時代から若い女性の小袖の地色として、現代も好んで使われているそうです。
その他にも「うぐいす色」「ひわだ色」「あさぎ色」などが日本古来からの色としてあります。それぞれどんな色だかイメージできますか。
まず、「うぐいす色」とは灰色がかった緑褐色を言います。ウグイスの羽の色であり、春らしい名前と色の組み合わせのため、商品名などでも使用されています。
次に、「ひわだ色」はひのきの樹皮のような、ややくすんだ茶色です。今から何百年もまえの『源氏物語』にも記述があるそうです。
最後に、「あさぎ色」とは、ごく薄い藍色のことである。また、現在は明るい青緑をこう呼ぶこともあります。青色よりも緑に近く、新選組が羽織等で使用したことで有名です。日本にはこんな古くから我が国独特の色を表すことばがあるのですね。
郷土の偉人、『渋沢栄一翁』が主人公の大河ドラマ 『青天を衝け』も先日第3回の放送が終わりました。日曜日の夜観ているお家も多いかと思います。血洗島の渋沢家で、育てた藍葉で、藍玉をつくる仕事をしている様子が映し出されています。この藍玉を使って「藍色」という青色の濃いきれいな色に布を染めることができます。当時の生活の様子など歴史を勉強するうえでもとても参考になりますので、ぜひ、引き続き見てもらえるとよいと思います。
市内の小中学校でも、藍の葉を育てていこうということになりました。岡部小でも、栽培をしてみたいと思います。
あと、登校する日も20日くらいです。コロナ対策をしっかりして、元気に登校してきてください。
今日のお話は以上です。
令和3年3月2日(火) 強 瀬 哲 朗