深谷市立岡部小学校
重点目標
『5つの気』【本気・根気・やる気・勇気・元気】
深谷市立岡部小学校 校長 簑輪 進司
今日から、2学期が始まりました。
1学期の終業式に皆さんと約束をした、「交通事故に遭わないこと。自転車に乗るときのヘルメット着用を忘れずに。また、道路への飛び出しは絶対にしない。自分の命は自分で守ること。そして、また、元気な姿で2学期に会いましょう。」という約束を、全員が守れたこと、大変うれしく思います。
校長先生が2学期の最初に話すことは、「ありがとうございました。」という「感謝する気持ち」についてです。
この夏休みに大変感動したことがありました。それは、第99回全国高等学校野球選手権大会、いわゆる甲子園大会で、埼玉県代表の花咲徳栄高校(はなさきとくはる)が全国優勝をしました。この優勝も感動しましたが、優勝したそのすぐ後に、優勝校の花咲徳栄の岩井監督さんのインタビューがありました。
まさに、優勝を決めた直後に、優勝監督インタビューで、NHKのアナウンサーがこんな質問をしたのです。「埼玉県民に対して何かひと言ありますか?」と。そこで、岩井監督さんは、このように話されました。
「いつも県民のみなさんにはご声援ご支援をいただいております。本当に悲願の優勝、私たちがなんとか成し遂げました。ありがとうございました。」と。
この言葉を聞いたとき、校長先生は目頭が熱くなり感動をしました。それは、この監督さんは、埼玉県を勝って甲子園という全国大会に出場したことで目標達成ではなく、埼玉県が過去99回の夏の大会で一度も優勝したことがないことに対してずっと責任を感じていたということを知ったからでした。花咲徳栄高校は、実は5回この甲子園の大会に出場し、5回とも優勝をしていませんでした。そして、第99回大会でやっと、埼玉県の代表が悲願の優勝を達成したのでした。岩井監督は埼玉県のためにも優勝という大きな目標をもって臨んでいたことを知りました。そして、そのことを現実に成し遂げた後に、今まで応援していただいた埼玉県民に対して、ありがとうございましたと感謝の気持ちを全国に伝わるテレビのインタビューで伝えたのでした。
実は、それを見ていて、こちらの方が本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
このように、大きな目標を達成しても、感謝する気持ちをいつももっているからこそ、このように優勝した直後にインタビューで、出てきた言葉だと思います。このことで、みなさんに伝えたいのは、何かを成し遂げても、また、仮に失敗をしたとしても、常に感謝の気持ちを持ち続けてほしいということです。
この2学期はたくさんの行事があります。運動会や親善運動会、社会科見学、球技大会や市内音楽会などです。それらの行事にも、周りの人たちの応援があるからこそ、いい結果が出せて、頑張ることができるのです。ですから、終わったら「ありがとうございました」と感謝の気持ちを忘れず伝えてください。
また、授業の終わりの挨拶も「ありがとうございました」でしたね。毎日、1時間1時間が感謝です。あらためて、『ありがとうございました』という言葉の意味を考えて、2学期も頑張りましょう。
これで、校長先生からのお話は終わりです。