5月の全校朝会
おはようございます。今日は、今週の月曜日から金曜日までが人権週間になっていますので、人権についてお話をします。
人権とはなんだとおもいますか。人権とは、人間が、人間として生きるために与えられた権利のことです。
簡単にいうと、自分されていやなことは絶対に人にしないということです。
「其れ恕か 己の欲せざるところ 人に施すことなかれ」これは、論語の中のひとつです。昨年中学年のひとは、1月の暗唱で取り組んでいました。
また、今年は みんなの合い言葉を
「元気と笑顔 よいこといっぱい 岡小愛」としましたが、
みんなが笑顔になるには、いじめをなくすことが大切だと考えています。
いじめをしている人は、反省する心とやめる勇気が必要です。
いじめを見た人は、人に教える正義感と声をあげること。
いじめられている人は、やめてと言える力が必要です。
岡部小が日本一元気で笑顔あふれる学校にするために、今年も『いやな思いアンケート』を実施していきます。
ところで、みなさんは「埼玉の3偉人」を知っていますか?
そうです。深谷市出身の「渋沢栄一」翁 次のⅠ万円札の肖像画になることが決まりました。2人目は、熊谷市出身の「荻野吟子」さん、そして、本庄市出身の「塙保己一」さんです。広い埼玉県ですが、北部の3市にかたまっています。3人は、活躍した時代や分野はみんなそれぞれでしたが、共通しているところもありました。
それは「共に生きる」ということです。自分だけよければよいという考え方ではなく、体に障害のある人もない人も,女性も男性も、貧しい人もお金持ちの人も、日本人も外国人も、お互いのことを認め合って助け合うことを願っていました。
塙保己一さんは、目が全く見えませんでした。しかし、たくさん努力して、古くからの貴重な書物や文献を集めた大全集を自らの手で出版しました。版画にしてたくさんつくることで、学問をがんばりたい多くの人の手にわたることができました。
「版木にて 歴史をきざみ 名を残す」と埼玉郷土かるたにもうたわれています。
荻野吟子さんですが、日本で初めての女性のお医者さんになりました。17歳で親の決めた相手の所へ嫁いでいきますが、病気になり、離婚されてしまいます。そんな中、自分の病気を診てくれる医者が男性ばかりで、辛い思いをしたことをきっかけに、自分自身が、他の女性のためにも医者になることを決心したのでした。
「女医一号 未来を開いた 荻野吟子」とかるたもに歌われています。
渋沢栄一翁はここで言うまでも無く、「近代日本経済の父」とよばれ、たくさんの会社を立ち上げ、福祉事業にも生涯携わりました。
この3偉人は、他の人のために生きるという気持ちをもっていました。ぜひ みなさんも同じクラスの友だちはもちろん、他の学年の人たちへも思いやりの心を持ちましょう。
そして、自分がしてほしいことを人にしてあげましょう。そして、さらに、よいこといっぱいの岡部小学校へしていきましょう。
以上で、校長先生のお話を終わりにします。
令和元年5月14日 校長 強瀬 哲朗