『令和2年度 12月1日 全校朝会』
全校のみなさん おはようございます。
12月10日を最終日としてその前1週間を人権週間とすると世界的にはなっていて、岡部小でも12月1日~7日までを後期人権週間として取組を行っていきます。
今日は、新型コロナウイルス感染を例に『人権』ということについてお話をしてみたいと思います。
今年の夏、島根県の高校のサッカー部員が集団でコロナウイルスに感染したということがあり話題になりました。全校の4分の1がサッカー部員であり、ほとんどの生徒が寮生活を送っていました。その後、100件を超える苦情の声が高校に寄せられたということです。新聞報道によると、『日本から出ていけ』とか『学校をつぶせ』などという難しい言葉でいうと誹謗中傷といいますが、そんなひどい声も多くあったということです。みなさんももうよくわかっていると思いますが、だれでも感染する可能性はあるし、感染した人が悪いということは決していえません。感染した人が悪いという雰囲気ができると、感染したことが言い出しにくくなり、かえって感染拡大の危険性が高まるかもしれません。感染した人を責めるのではなく、励まし、治ったら温かく迎えることが大切です。
確かでなく、ほかの人から聞いた話をそのまま信じて、周りに流してしまうようなことがあると、その噂を流された人権を侵してしまうことになります。人は、大人でも、子どもでも、みんな等しく、幸せに生活する権利をもっています。そして、だれも、それをじゃますることはできません。
例えば、学校でだれかと言い争いになり、けんかしてしまったとしても、相手がきにいらないからといって、もう学校にくるなということはできません。相手の行動を自分が勝手に決めることはできないからです。
では、どうすればよいでしょう。相手も含めて、自分も含めて、みんなで、楽しく過ごせるような学級や学校にしていくことです。そのためには、話し合うことしかありありません。大切なことなので、もう一度、繰り返していいます。『話し合う』ことしかありません。
その際に、自分だけ我慢しないで、相手を怒らせずうまく自分の意見を伝えられるような力を身につけられるとよいですね。大人でも、先生方でも難しいかもしれません。でも、あきらめずチャレンジしてもらいたいと思います。今月も、寒さに負けず、元気に過ごしましょう。
これで、校長先生からのお話は終わりです。
令和2年12月1日 強瀬 哲朗