渋沢栄一翁語らいの日(11月11日)
今日は、渋沢栄一翁の話をします。今年は、榮一翁の没後91年、亡くなってから、91年の年です。高学年の皆さんは、渋沢栄一翁が、どんな偉業を成し遂げた人か少しは知っていると思います。また、NHKの大河ドラマ「青天を衝け」を見た人は知っているかもしれません。榮一翁が日本を代表する偉人と言われている理由のひとつは、500以上にも及ぶ会社を立ち上げ、現在の日本の資本主義の礎(土台)を築いたという業績からです。その中で、榮一翁は「会社経営は単に利益を求めるだけでは失敗しますよ」と教えています。利益を追求するのではなく、人としての道徳心が大切だと言っているのです。人としての正しい生き方を、昔の中国の孔子という人が「論語」としてまとめていますが、榮一翁はその論語の教えを大事にしたのです。岡部小学校でも、思いやりの心やあいさつなどを大事にしています。だからきっとみなさんも、「思いやりやまごころ」を大切にしてくれると信じています。人は一人ではいきていけません。「おかげさま」で生きていけるのです。だから自分の周りの人を、いつも思いやる気持ちを忘れないでほしいと願っています。
それから、榮一翁はこんなことも言っています。それは「我慢することの大切さ」です。みなさんは、毎日の生活の中で思い通りにいかないこと、失敗することはたくさんあると思います。そういうときにどうしていますか。一生懸命やっていても、すべてがすぐによい結果につながるとは言えません。榮一翁は、それはタイミングが悪く、まだ、チャンスが訪れていないだけである。だから、少しぐらいのことは耐えて(我慢して)勇気をもって続けなければならないと言っています。自分を強くするためにも、将来をしっかりとした道を歩んでいくためにも、少しくらいのことは「我慢すること」を身につけてほしいと思います。
今日は、渋沢栄一翁の命日にちなんで、岡部小では全学年の『榮一翁かるた大会』、『渋沢榮一翁こころざし読本』を使っての学習や榮一翁に関連した給食などあります。今日は、『渋沢榮一翁こころざし読本』を持ち帰り、家に帰ったら、榮一翁について学習したことをお家の人にお話ししてください。